課長さんはイジワル2
「おじさんくさっ!」


「まぁ、あの時、28歳だったからおじさんと言えばおじさんかもな」

「自分から、おじさん言う!?」


「笑ってろ。でも、上手だったよ。

少なくともあの時、俺はお前のダンスに、目が釘付けになった。

こう、なんて言うのかな……。

ダンスがキレッキレですごいなって。

……で、思ったんだ、『きっとあの子はこの道で羽ばたいて行くんだろうな』って……」


「課長……」


「だから、お前が証券会社に入って来たときは、正直、驚いた」



課長の私を抱きしめる手に力がこもる。



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