課長さんはイジワル2
いや。
正確には……壁ゴン。
肩車されていた諒が、バランスを失って前のめりになって壁にゴン!
「うわぁぁぁぁ~ん!!」
「ごめん!!大丈夫か!?」
慌てて、佐久間課長が肩から諒を降ろす。
焦る課長から諒を受け取った由紀ねぇはソファに座りながら諒の頭を撫でる。
「ごめん……」
「大丈夫ですよ、佐久間主任。ちょっとはしゃぎ過ぎて眠くなったんだよね?諒」
由紀ねぇの膝の上で泣きながら諒が寝る。
「寝たか。俺が運ぶよ。部屋、どこ?」
「あ。すみません。じゃ、そこを出て右側奥の部屋です。
愛、ごめんね。沙希と歴をお願い」
2人が部屋を出て行く。
沙希と歴を見ていて、ソファに諒専用のブランケットがあったことに気付く。
持ってってあげなきゃ。
子供用の寝室の部屋のドアノブに手を掛けて、中から聞こえる笑い声にふと手が止まる。
「でも、びっくりです。佐久間主任ってゲイで通ってるんですね」
「笑うなよ。俺は至ってノーマル。いつの間にかそんな噂が立っていい迷惑だけど、助かってもいるから放置してる」
「ふふっ、佐久間主任らしい。でも、実はゲイなんですか?」
「お前が言うな、お前が!」
そぉ~っと覗いて見ると、悪魔が笑ってる!?
由紀ねぇのおでこにデコピンしてる。
しかも、会話が何か
恋人同士みたいな
それに、あの課長の笑顔。
私にはいつも「おい」とか「お前なぁ」とか、しかめっ面しか見せないくせに!
二人の親密な雰囲気に声が掛けられなくて、私はきつく握り締めたブランケットを持ったままリビングに戻って行った。
正確には……壁ゴン。
肩車されていた諒が、バランスを失って前のめりになって壁にゴン!
「うわぁぁぁぁ~ん!!」
「ごめん!!大丈夫か!?」
慌てて、佐久間課長が肩から諒を降ろす。
焦る課長から諒を受け取った由紀ねぇはソファに座りながら諒の頭を撫でる。
「ごめん……」
「大丈夫ですよ、佐久間主任。ちょっとはしゃぎ過ぎて眠くなったんだよね?諒」
由紀ねぇの膝の上で泣きながら諒が寝る。
「寝たか。俺が運ぶよ。部屋、どこ?」
「あ。すみません。じゃ、そこを出て右側奥の部屋です。
愛、ごめんね。沙希と歴をお願い」
2人が部屋を出て行く。
沙希と歴を見ていて、ソファに諒専用のブランケットがあったことに気付く。
持ってってあげなきゃ。
子供用の寝室の部屋のドアノブに手を掛けて、中から聞こえる笑い声にふと手が止まる。
「でも、びっくりです。佐久間主任ってゲイで通ってるんですね」
「笑うなよ。俺は至ってノーマル。いつの間にかそんな噂が立っていい迷惑だけど、助かってもいるから放置してる」
「ふふっ、佐久間主任らしい。でも、実はゲイなんですか?」
「お前が言うな、お前が!」
そぉ~っと覗いて見ると、悪魔が笑ってる!?
由紀ねぇのおでこにデコピンしてる。
しかも、会話が何か
恋人同士みたいな
それに、あの課長の笑顔。
私にはいつも「おい」とか「お前なぁ」とか、しかめっ面しか見せないくせに!
二人の親密な雰囲気に声が掛けられなくて、私はきつく握り締めたブランケットを持ったままリビングに戻って行った。