課長さんはイジワル2
「付き合ってるって自覚して無くても、愛は来てくれたんだ」


課長がきまずそうに頭をかく。


「だって……好きだから……」


「愛……。ごめん。伝えなかった俺が悪い。言わなくても分かるだろうは、反則だよな」


「課長……」


課長は私の手を取ると抱き寄せ、耳元でささやく。


「好きだ……愛。俺たち、付き合おう」


「……うん」


課長を抱きしめ返事をしていたとき、満天の星空の下、課長の肩越しに一筋の流れ星を見たような気がした。





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