課長さんはイジワル2

第3節 嵐の中で

それから、しばらくしてお風呂から上がったのはいいけど、顔がほてってクラクラする。

浴衣に着替え、お布団に転がっている私のおでこの上に課長が冷やしタオルを置いてくれる。

「のぼせたんだな。ちょっと、氷でももらってくるよ」

立ち上がりかけた課長の浴衣の袖を掴む。

「どうした?何か他に欲しいのでもある?」

課長の言葉に首を振る。

「どうした?」

課長が心配そうに顔を寄せてくる。


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