課長さんはイジワル2
課長はコーヒーを飲み終えると椅子から立ち上がり、笑いながらコップの底で私の頭をコン!と叩く。


「あ、いけね。早朝会議だ。じゃ、行って来る」



早く行け行け!アクマめがね!


せっせと勉強している私の方を振り返り、課長が「愛!」と叫ぶと鍵束をポーンと私に放る。



「もし、教えて欲しかったら、仕事の後、うちにおいで」

「えっ?!」

「教えてあげるよ、色々……」

「い、色々って……」



また、顔に血が上ってくる。



「愛のスケベ。何、想像してんだよ」



課長が振り向きざまに、ポーカーフェイスでアッカンベって感じでペロッと舌を出す。



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