課長さんはイジワル2
安田からの告白を忘れてた上に、嘘をつくなんて……そんなこと私には出来ない。


ゴクリと唾を飲み下し、目を瞑ると覚悟して言葉を搾り出す。


「……2日前から」


「2日前?!」



安田が絶句する。



「2日前って……新宿で会った日じゃないか。まさか……あの日?」


「本当にごめん」


ケトルがピーーーっと警告音を放つ。



「ひどいな、それ……」


申し訳なさ過ぎて、もうごめん以外の言葉が見つからない。





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