課長さんはイジワル2

第10節 愛されるより愛したい

いつの間にか眠ってしまっていたらしく、目を覚ますと翌朝で、課長がスーツを着て腕時計を着けているところだった。


「あ、ごめん。起こしちゃったか」


ここ……課長のマンション……だ。


課長がおでこを私のおでこにコツンと付ける。


「まだ熱があるな。

今日はこのまま会社休みな。

俺は終わり次第、急いで帰って来るから」


「うん……」


課長が早く帰ってきてくれる。


私のために?

それに、このままここにいてもいいの?


嬉しくって、お布団を深く被る。


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