課長さんはイジワル2
どれぐらい寝ていたんだろう。

次に目を開けたときには、会社から帰ってきたらしい課長がベッドの脇に腰を下ろして、優しく私の頭をなでてくれていた。


「起きた?熱は引いた、かな?おじやを作ったけど食べれる?」


ベッドの横にある机の上に乗せられた土鍋を目配せする。


「課長が作ったの?」

「さっきね」

「課長、料理できるんだ……」

「まぁ、人並みには。昔、小料理屋でバイトしてたから、まかないとかも作ってたし」

「へぇ~」


トレイに乗せられたおじやをふーっと吹きながら食べる。


「おいしい!」


課長が得意そうにメガネの真ん中をチョンと上げる。



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