課長さんはイジワル2
「課長、いい奥さんになれるよ」

「こらこら。それを言うなら、いい旦那さんだろ?」



課長が腕を組んで笑いながらふんぞり返る。



「ところで、愛、昨日はどうした?」



課長のいきなりの質問にギクリとなる。



「別に……。何も……」

「突然、急用が入ったって言って来ないかと思えば、急に来て、来たかと思えばビショ濡れだったし……」

「ごめん、迷惑だった?」

「そんなことはないけど、どうしたんだろうなとは思うよ」

「……別に何もない。ごめんなさい」

「そう……」


課長は立ち上がると、空になった土鍋を持って部屋を出て行く。



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