課長さんはイジワル2
「私、行ってくる!」
本部長室に行きかけた私の手を安田が掴む。
「ダメだよ!分かんないの?佐久間課長は、君を巻き込みたくないから俺を庇ったんだって。今、行ったら……」
「だったら、なおのこと行かなきゃ!お願い、行かせて!」
「ダメだって!そんなことしたら、君を守りたいって言うあの人の気持ちが水の泡だって!
あの人は大人だよ。俺達が思っている以上に。それに、真剣に君のことを想ってる。だから、ここはあの人に任せておいた方が……」
言い争っているうちに課長が本部長室から出てくるのが見える。
「課長!」
今すぐ課長のそばに行きたい。
でも、課長は私と目が会うと『来るな』と首を振る。
本部長室に行きかけた私の手を安田が掴む。
「ダメだよ!分かんないの?佐久間課長は、君を巻き込みたくないから俺を庇ったんだって。今、行ったら……」
「だったら、なおのこと行かなきゃ!お願い、行かせて!」
「ダメだって!そんなことしたら、君を守りたいって言うあの人の気持ちが水の泡だって!
あの人は大人だよ。俺達が思っている以上に。それに、真剣に君のことを想ってる。だから、ここはあの人に任せておいた方が……」
言い争っているうちに課長が本部長室から出てくるのが見える。
「課長!」
今すぐ課長のそばに行きたい。
でも、課長は私と目が会うと『来るな』と首を振る。