課長さんはイジワル2
だけど、課長……全然、こっちを見ない……。
「愛ちゃん、びっくりしたでしょ?」
ブースの上からディーラーの押尾さんがひょっこり顔を出す。
「でも、思い出したよ。
こいつさ、今でこそこんな風に落ち着いたけど、入社し立ての頃は、血の気が多くてさ。
しょっちゅう奥田さんに食って掛かって……」
「押尾、うるさい」
課長は不機嫌そうに、丁度掛かって来たお客さんからの電話のパッシングにコツンと受話器を当てる。
「もしもし、佐久間です。……はい……はい」
課長が受話器の通話口に手を当て塞ぐ。
「愛ちゃん、びっくりしたでしょ?」
ブースの上からディーラーの押尾さんがひょっこり顔を出す。
「でも、思い出したよ。
こいつさ、今でこそこんな風に落ち着いたけど、入社し立ての頃は、血の気が多くてさ。
しょっちゅう奥田さんに食って掛かって……」
「押尾、うるさい」
課長は不機嫌そうに、丁度掛かって来たお客さんからの電話のパッシングにコツンと受話器を当てる。
「もしもし、佐久間です。……はい……はい」
課長が受話器の通話口に手を当て塞ぐ。