課長さんはイジワル2
以前は課長を敵視していた安田だったけど、今の彼の目はむしろ課長を崇拝と言ってもいいくらいの眼差しだ。


昨日の敵は今日の友。


それが成り立っちゃう課長ってやっぱりすごいなぁと感心する。



給湯室で本部長のお茶の用意をしていると安田がやってくる。



「あの……喘息だったんだって?もう大丈夫なの?」

「うん。課長がいてくれたから」

「そう……」

「課長とのお話しは終わったの?」



冷蔵庫から水を出し、ケトルに注ぎ込む。



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