課長さんはイジワル2
「あの人……本当にすごいや。視点がニュートラルなんだ。

それに本当にいろいろ知ってて、出し惜しみ無く俺みたいな新人にも分かりやすく教えてくれるからすごく勉強になる」

「良かったね」

「……うん。あの……それと、この間はごめん。

それで……もし俺に協力できることがあったら何でも言って?

何か手助けになれたらと思うから」

「ありがとう。じゃ、気持ちだけ。頼りたいことがあったら課長を頼るし」

「そうか。そうだよね」


安田が頭を掻く。


安田と私は打ち解け合って笑う。


この恋は会社では秘密だけど、こんな風に私と課長のことを知っていて見守ってくれる安田の存在は本当にありがたい。


それから続々と社員達が出社してきたけど、課長が大丈夫だよと言ってくれた言葉通り私と課長の昨日の欠勤に不審がる人もいなくてほっとする。



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