課長さんはイジワル2
……まるで自分ちのような振る舞いだよ、とぉちゃん。
「失礼します」
神妙な面持ちで課長がとぉちゃんの前のソファに腰を下ろす。
その隣に私も腰を下ろすんだけど、ちらっと課長を横目で見てドキンとなってしまう。
メガネをかけてない課長の横顔がまるで別人のように見える。
結構、この人ってば横顔が知的イケメン。
「そぉかぁ~……付き合っととかぁ……そぉ~かぁ」
とぉちゃんが腕を組み、目の端に涙を浮かべながら、しみじみうんうんと私たちを見ている。