課長さんはイジワル2
「実は今だから言えるけど……愛が事故に遭って生死を彷徨ってたとき、凄かったんだよ~。
とぉちゃんもかぁちゃんも自分たちの心臓でん何でんやるから、愛に移植して助けてくれってお医者さんに詰め寄ってて……」
「えっ?!」
「足の予後が悪いと聞いてからは、自分たちの足を切って愛にあげられないかって必死に土下座して頼み込んでて……さすがにお医者さんも困ってた」
「知らない……。そんなこと……」
それなのに、私はあの頃、死にたいとばかり願ってた。
なんでノリは逝ったのに、自分だけ生き残ってしまったんだろうって……。
毎日、生きてるのがつらくて……。
とぉちゃんとかぁちゃんの気持ち、知ろうともしてなかった。
自分のことしか……考えられなかった。
とぉちゃんもかぁちゃんも自分たちの心臓でん何でんやるから、愛に移植して助けてくれってお医者さんに詰め寄ってて……」
「えっ?!」
「足の予後が悪いと聞いてからは、自分たちの足を切って愛にあげられないかって必死に土下座して頼み込んでて……さすがにお医者さんも困ってた」
「知らない……。そんなこと……」
それなのに、私はあの頃、死にたいとばかり願ってた。
なんでノリは逝ったのに、自分だけ生き残ってしまったんだろうって……。
毎日、生きてるのがつらくて……。
とぉちゃんとかぁちゃんの気持ち、知ろうともしてなかった。
自分のことしか……考えられなかった。