課長さんはイジワル2
「愛もつらかったと思うけど、それでも愛に生きてて欲しくて二人は必死だったの」


「どうしよう……、由紀ねぇ」


「幸せになればいいんだよ。

愛が笑って、幸せで、生きててよかったって思って生きてくれれば、それが一番の親孝行だよ」


「責任重大だな、佐久間」


奥田さんが課長の肩をポンと叩く。


課長の顔はひとつの山場を越えたかのように晴れやかだ。


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