課長さんはイジワル2
困るよ。


反論しようにも、この人、本当にすご~く幸せそうに微笑むんだもん。


でも、課長の横を歩きながら、課長にこんな顔をさせているのが私なんだと思うと、嬉しいと言うか恥かしいと言うか……。


ドキドキし過ぎて、今にも前のめりに倒れそう。

こんな心臓に悪い買い物、とっとと終わらせたい。


「あっ。でも、もし俺のベッドで小さいって言うなら、今から家具屋に行ってダブルベッドのキングサイズでも買う?その方がいろいろと便利……」

「いっ、いいっ!!あれで十分!」


便利って何が?

もう、本当に勘弁してっっっ!


部屋の中にどーーーんとベッドだけになっちゃうじゃない。

それに、今から二人でベッドを買いに行くなんて……。


もう、無理。


完全に私のキャパオーバー。



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