課長さんはイジワル2
一応、恥ずかしそうに吉田さんがエスカレーターへと向かう。


だけど……


「反対ですから!そっちは!!」



あーもー……



課長と言い、吉田さんと言い、30代男性ってもしかして、仕事以外の場所では結構手が掛かる?


「吉田さん、良かったら案内しますから、ついて来てください」

「ありがとう。助かるよ」


吉田さんと行動を共にする羽目になってしまう。


でも、まぁ、とにかく吉田さんを酒屋に連れて行って……



課長に会う前にお別れして……



そしたら、私はもう一度、このデパートで時間を潰して……



「あれ?愛ちゃん、なんかここアザみたいのがあるけど、大丈夫?」


考えごとをしていると吉田さんの手が私の首筋にふっと触れ、ぞわわぁぁぁっと鳥肌が立つ。


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