課長さんはイジワル2
「3人でお買い物ですか?仲が良いですね」


さり気なく知らないフリを装う。


「いや。買い物に来たのは俺と吉田。
佐久間とはそこであってさ。
これから、こいつのマンションで飲もうって盛り上がってて……。
あ、良かったら、愛ちゃんも一緒に来ない?もし、暇だったらだけど……」

「おい!俺はうちで飲んでいいなんて一言も……」


抵抗する課長の口を押尾さんがバチッと塞ぐ。


「こいつの言うことは聞かなくていいから。
あ……でも、もしかして、マンションに今、彼女を連れ込んでるとか?」


はい、います。

ここにいますよぉ~、その彼女。

するどい、押尾さん。


課長が押尾さんの手を掴むと、むっとしながら手をどける。


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