課長さんはイジワル2
剥き海老に、帆立の貝柱に、玉ねぎに、新潟産黒崎茶豆。


全部を混ぜてふんわりと揚げて、桜塩を小皿に別盛りしてテーブルの上に並べる。



「う、うまい!何、これ?!まじ、うま過ぎでしょ!!」



押尾さん、絶賛。


良かった。



「あ、うまい」



吉田さんも、吉田さん的に精一杯絶賛してくれる。



「良かったな、杉原。俺もこれは美味しいと思うよ」



課長が褒めてくれて、何か照れる。



「食う前から分かるの?」


吉田さんが絶妙にツッコむ。


げっ!


課長ってば、まだ、箸つけてないじゃない!!!


「あ、いや。だから、美味しいと『思う』って言っただろ?……いただきます」


もう、さっきからヒヤヒヤする。


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