課長さんはイジワル2
どうにか、こうにか、無事、宴会は終わり、お開きになる。


「今日はご馳走様」


押尾さんが満腹になったお腹を抱えて、満足そうに笑みを浮かべ玄関で靴を履く。


「愛ちゃんも一緒に帰る?途中まで送るよ」

「いや、いい。杉原は俺の部下だから俺がちゃんと送る」

「ふーん……。あ、愛ちゃん、ちょっと……」


押尾さんが私の手を引くと、課長に聞こえよがしにヒソヒソ話しをする。


「こいつさ、スケベだから、送り狼に気をつけて」

「はい。分かりました」


押尾さんって、面白い。


思わず笑ってしまう。


「何、訳のわかんないこと言ってんだよ!
っつーか、早く帰れ!」


課長がむっとしてる。


そうか……。


エッチなのは知ってたけど……。


知らなかった。


実はスケベだったんだ、この人。


チロンと課長を見る。




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