課長さんはイジワル2
「じゃ、大変お邪魔しました」


恭しく吉田さんがお辞儀する。

もうこの人の言うことってなんかイチイチ含みがあって気になる!

だけど、ここはにっこり笑っていつも通りに応対する。

パタンと扉が閉じられ、二人が出て行った瞬間、はぁ~と肩の力が抜けたばかりの私を課長が壁際に追い詰めキスをする。


「やっと、二人きりになれた」

「課長……」


熱く絡み合うキスに足が持たなくなって、壁を背に座り込み、課長の首に腕を回す。


「か……」


後片付けしなくちゃとか


テレビの番組を予約しなくちゃとか


しなきゃいけないことは山ほどあるのに……。


床に崩れ落ちあお向けになると、課長の激しいキスを受けるのに精一杯になってしまう。



課長の体の重みが愛しい……。




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