課長さんはイジワル2
「運転免許、取らないか?」

「えっ?」


今……なんて言ったの?

課長の腰に回していた手が離れそうになる。

その手を課長がしっかりと握り締める。


「……冗談でしょう?」

「大真面目に言ってるんだけど」

「無理……だよ。乗ることすら出来なかったのに、その上、運転なんて……」

「愛の言う通りかもしれない。
事故は想像を絶するほど酷かったことも、分かった。
でも……」

「いやよ!運転なんて絶対、無理っ!」


振り向いて私の腕をつかもうとする課長の胸をドンっと突き放す。


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