課長さんはイジワル2
「どうした?死んでるね?」
「あ~……。なんだ、安田かぁ……」
「なに、そのどうでもいい感アリアリな反応。
さっきの模擬試験どうだった?」
安田が私の机の上に半分腰をかける。
「無理って感じ。私、落ちるかも」
「何?もう白旗?」
「うん」
突っ伏したまま、パタパタパタ~と手を振る。
「だけどさ、ずいぶん、人、減ったよな」
「人?」
顔を上げて、安田を見る。
「新入社員。初回の新人研修と比べてざっと見ても30人くらいは辞めてる」
「チョー激務だもんね、証券会社」
「僕らは本社勤務だからまだいいけど。
支社に配属になるとね……。
この間、尾木なんて客の逆鱗に触れて植木鉢の受け皿の水、飲まされたって聞いた」
「う~わぁ~……。壮絶」
「みんな頑張ってるんだからさ。本社の俺達が凹んでる姿見せちゃダメだよ。じゃ」
安田は私の頭を乱暴にガシガシなでると、サッカーボールを持って休憩時間を満喫しに研修センターの横にあるグラウンドに駆け出していく。
「あ~……。なんだ、安田かぁ……」
「なに、そのどうでもいい感アリアリな反応。
さっきの模擬試験どうだった?」
安田が私の机の上に半分腰をかける。
「無理って感じ。私、落ちるかも」
「何?もう白旗?」
「うん」
突っ伏したまま、パタパタパタ~と手を振る。
「だけどさ、ずいぶん、人、減ったよな」
「人?」
顔を上げて、安田を見る。
「新入社員。初回の新人研修と比べてざっと見ても30人くらいは辞めてる」
「チョー激務だもんね、証券会社」
「僕らは本社勤務だからまだいいけど。
支社に配属になるとね……。
この間、尾木なんて客の逆鱗に触れて植木鉢の受け皿の水、飲まされたって聞いた」
「う~わぁ~……。壮絶」
「みんな頑張ってるんだからさ。本社の俺達が凹んでる姿見せちゃダメだよ。じゃ」
安田は私の頭を乱暴にガシガシなでると、サッカーボールを持って休憩時間を満喫しに研修センターの横にあるグラウンドに駆け出していく。