課長さんはイジワル2
ああ……

なんか、呼吸が楽になって来た。


立てる?

ううん!

立つんだ!!


絶対、課長を逝かせたりなんかしない。


だって、約束したんだよ。

帰ってくるって。


ここ以外、どこに帰ってくるって言うのよ!


「はぁ……」


目を瞑り、再度、目を開くと頭もクリアになってくる。


私は信じてる。

私がいて、課長がいて、何年も何年も続いていく未来を……


私はベッドから起き上がり、コートとバッグを掴むと、力を振り絞って立ち上がり駆け出した。


課長のいる未来を信じて。




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