課長さんはイジワル2
第5節 付き合って。
暗闇の中、ほんのりと灯がともる。
小さな灯がやがて目の前でさぁっと明るくなり、懐かしい風景が広がる。
ああ……。
太っ腹町だ。
何?
私、太っ腹町に帰ってきたわけ?
キョロキョロしていると、見覚えのある1台の車が通りかかる。
黄色いフィット。
やった!ノリ様、仏様だ!
生まれたときからの幼馴染、木村則夫(きむらのりお)が窓を下ろし顔を出す。
「お~!愛!血相変えてどこ行くとね?」
「あ!ノリ!良かったぁ~。すまんけど、車、乗せてくれんね?電車に乗り遅れそうで……」
「電車?」
「うん。今からコンテストに行くとこなんやけど……。10時58分に乗り遅れたら、次は1時間後やけん」
この会話、覚えてる……。
じゃ、これは夢?
小さな灯がやがて目の前でさぁっと明るくなり、懐かしい風景が広がる。
ああ……。
太っ腹町だ。
何?
私、太っ腹町に帰ってきたわけ?
キョロキョロしていると、見覚えのある1台の車が通りかかる。
黄色いフィット。
やった!ノリ様、仏様だ!
生まれたときからの幼馴染、木村則夫(きむらのりお)が窓を下ろし顔を出す。
「お~!愛!血相変えてどこ行くとね?」
「あ!ノリ!良かったぁ~。すまんけど、車、乗せてくれんね?電車に乗り遅れそうで……」
「電車?」
「うん。今からコンテストに行くとこなんやけど……。10時58分に乗り遅れたら、次は1時間後やけん」
この会話、覚えてる……。
じゃ、これは夢?