課長さんはイジワル2
ペロッと課長が舌を出す。


「何!それっ!!」


振り上げた拳を課長がキャッチする。


「殴られるより、キスがいいな」


手を掴まれたまま、キスが来る。


それからタクシーに乗ってる間、ずっと私たちはキスを交わしたままマンションに到着する。


さすがに、降りるときは、恥ずかしくて運転手さんの顔がまともに見れなくて……。


……課長の、バカ。


バカバカカバ!



荷物をいくつか持ち、ぶつぶつ文句をながら、課長の後に続いてマンションに到着する。

リビング脇に荷物を降ろし、ふーっと額の汗を拭う。


「コーヒー、煎れるね」


キッチンに向かおうとする私の腕を課長が掴む。




< 395 / 522 >

この作品をシェア

pagetop