課長さんはイジワル2
「お義父さん、もう遅いですし、ソロソロお開きにしませんか?ホテルまでお送りしますから」


「な、なんば言いよっとか、佐久間君!?夜はこれからばい!!」


「そっ、ヒック、ですよ!こりから、こりから!」


下戸の安田、かなり深酒の模様。


「そうそう。はい。カンパイ」


吉田さんは手元に課長作の厚焼き玉子を引き寄せたまま、黙々と6杯目の日本酒に着手中。




もう、グダグダ……。




「愛、ちょっと……」

課長がくいっと顎をしゃくってリビングの外をチラッと見る。


来た!


ついに、課長の堪忍袋の緒が切れた?


リビングから出るなり、私は課長に頭を下げる。



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