課長さんはイジワル2
「ノリはいつ東京に行くと?」
「おいはいつでも行く用意は出来とる。
ほじゃけど、ばぁちゃんがボケて来ちまって……。
家族みんなで支えんばいかんけん。今は言い出せん」
「ふ~ん……」
「愛は?ヒプホプっちゅーたら、やっぱ、東京じゃろ?」
「だよね~。でも、うちは、うちがせめて高校ば出るまでは都会にゃ行かせんってゆーちょる」
「そがんかぁ。じゃ、後2年位したら行けるけん、そいまでの辛抱たいね」
「う~ん。でも、早く行きたかとよ。今日のコンテストで優勝したら家族も認めてくれるんじゃなかやろうか思う」
「いやいや、2年後にせんね?そしたら……愛……。2年後にさ、おいと、一緒に東京さ行かんね。おいは愛と……」
そのとき、前方を見ていたノリの目が、突然、大きく見開かれる。
「おいはいつでも行く用意は出来とる。
ほじゃけど、ばぁちゃんがボケて来ちまって……。
家族みんなで支えんばいかんけん。今は言い出せん」
「ふ~ん……」
「愛は?ヒプホプっちゅーたら、やっぱ、東京じゃろ?」
「だよね~。でも、うちは、うちがせめて高校ば出るまでは都会にゃ行かせんってゆーちょる」
「そがんかぁ。じゃ、後2年位したら行けるけん、そいまでの辛抱たいね」
「う~ん。でも、早く行きたかとよ。今日のコンテストで優勝したら家族も認めてくれるんじゃなかやろうか思う」
「いやいや、2年後にせんね?そしたら……愛……。2年後にさ、おいと、一緒に東京さ行かんね。おいは愛と……」
そのとき、前方を見ていたノリの目が、突然、大きく見開かれる。