課長さんはイジワル2
「課長のところに帰ってくるために行くの」

「愛……」


「おばあちゃんは私とノリを本当に可愛がってくれたんだ……。
ノリのおばさんが事故の後、『おばあちゃんが私に会いたがってる』って言ってたのに、結局、私、一度も行けなかった。
あんなに可愛がってもらったのに……。
だからせめて今からでも行ってお焼香だけでも上げてきたい」

「俺も一緒に行こうか?」


課長の優しさに首を振る。


「病人が何言ってるの?大丈夫。一人で行ってくる」


身を乗り出して、課長にキスをしようとすると課長が顔を背ける。


「風邪がうつるからダメだよ」

「いいよ、うつして。うつしたら軽くなるって言うよね」

「ダメだって……」

「課長、この間、『俺のこと欲しがって』ってゆった」

「それとこれとは……!」


抵抗する課長の頭を無理矢理抑えてキスをする。



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