課長さんはイジワル2
証券会社に入ってから、こんなに嫌~な奴がこの世にいるのかってくらい、私に厳しかったよね、課長。
でも、不思議な感じ……。
嫌味で、ポーカーフェイスで、世界一大嫌いだった課長が、今、世界で一番かけがえのない人になってる。
唇を離し、ぽぉっと見つめる私の鼻を課長の人差し指がトンと優しく叩く。
「……ったく。うつっても責任は取れないからな」
気まずそうに照れながら口をへの字に曲げる課長の顔が可愛い。
「大丈夫だってば。それに……」
貰ったのは、風邪じゃなくて『勇気』だよ。
「それに?」
「ううん、なんでもない。じゃ、行ってきます。いい子で寝ててね」
「……寝た子を起こしたのは誰だよ」
課長の熱い手が私の手をきゅっと掴む。
でも、不思議な感じ……。
嫌味で、ポーカーフェイスで、世界一大嫌いだった課長が、今、世界で一番かけがえのない人になってる。
唇を離し、ぽぉっと見つめる私の鼻を課長の人差し指がトンと優しく叩く。
「……ったく。うつっても責任は取れないからな」
気まずそうに照れながら口をへの字に曲げる課長の顔が可愛い。
「大丈夫だってば。それに……」
貰ったのは、風邪じゃなくて『勇気』だよ。
「それに?」
「ううん、なんでもない。じゃ、行ってきます。いい子で寝ててね」
「……寝た子を起こしたのは誰だよ」
課長の熱い手が私の手をきゅっと掴む。