課長さんはイジワル2
「杉原さんは、男子にえっらい人気があったとばい。
クラスの半分以上の男子が杉原さん狙いじゃったと思う」
「あはは。そんなにもてないよ、私」
「いや、ほんなごて」
武雄が笑う。
そうか……。
半分。
ちょうど、同クラの男の子から告白された当時の人数とだいたい数が合う。
プチ頭痛に、おでこに手を当てる。
「分かる分かる!女子でも、人気あったたい!
中学の時、ヒップホップの全国大会で愛率いるチームが3年連続全国大会優勝したときは、ほんなごてすごい人気だったたい。
その上、愛は最優秀ダンサー賞、観客賞までもろぉて、賞を総ナメにして……」
「過去の話だよ」
軽く流す私に、優由がはっとした顔で話を止める。
「……ごめん。無神経やったね」
「気にしないで。もう、そのことは乗り越えたし」
乗り越えた?
本当に?
事故現場に一歩一歩近づく度に足取りが重くなる。
これからは、LINEで連絡を取り合うことを約束して、私は優由たちと別れる。
クラスの半分以上の男子が杉原さん狙いじゃったと思う」
「あはは。そんなにもてないよ、私」
「いや、ほんなごて」
武雄が笑う。
そうか……。
半分。
ちょうど、同クラの男の子から告白された当時の人数とだいたい数が合う。
プチ頭痛に、おでこに手を当てる。
「分かる分かる!女子でも、人気あったたい!
中学の時、ヒップホップの全国大会で愛率いるチームが3年連続全国大会優勝したときは、ほんなごてすごい人気だったたい。
その上、愛は最優秀ダンサー賞、観客賞までもろぉて、賞を総ナメにして……」
「過去の話だよ」
軽く流す私に、優由がはっとした顔で話を止める。
「……ごめん。無神経やったね」
「気にしないで。もう、そのことは乗り越えたし」
乗り越えた?
本当に?
事故現場に一歩一歩近づく度に足取りが重くなる。
これからは、LINEで連絡を取り合うことを約束して、私は優由たちと別れる。