課長さんはイジワル2
ノリの部屋のドアノブに手を掛けると一気に扉を開ける。
窓辺の出窓に腰掛けギターを弾いていたその人は、驚き振り返り、弾く手を止める。
高い背。
漆黒の、それでいて人懐っこい切れ長の瞳。
やや栗色の明るい髪を掻き揚げながら、その彼の瞳が私を捕らえる。
「……安田」
「杉原さん……?」
振り返った安田が驚いたように固まってる。
違う。
ノリじゃない。
ノリじゃない。
ノリじゃ……な……い。
「どうしたの?杉原さん。佐久間課長とNYだったんじゃ……」
「……安田こそ、なんで?」
安田が窓辺にギターを立て掛けると、呆然としている私の方へとゆっくりと近づいてくる。
「俺?俺は、おじさんからNORIさんの遺した楽譜がまた大量に出てきたから良かったら取りにおいでって言われて……」
「楽……譜?」
「うん。亡くなったおばあちゃんの部屋の押入れの中から大量に出てきたからって……」
「そう……だったんだ」
安田だったんだ……。
窓辺の出窓に腰掛けギターを弾いていたその人は、驚き振り返り、弾く手を止める。
高い背。
漆黒の、それでいて人懐っこい切れ長の瞳。
やや栗色の明るい髪を掻き揚げながら、その彼の瞳が私を捕らえる。
「……安田」
「杉原さん……?」
振り返った安田が驚いたように固まってる。
違う。
ノリじゃない。
ノリじゃない。
ノリじゃ……な……い。
「どうしたの?杉原さん。佐久間課長とNYだったんじゃ……」
「……安田こそ、なんで?」
安田が窓辺にギターを立て掛けると、呆然としている私の方へとゆっくりと近づいてくる。
「俺?俺は、おじさんからNORIさんの遺した楽譜がまた大量に出てきたから良かったら取りにおいでって言われて……」
「楽……譜?」
「うん。亡くなったおばあちゃんの部屋の押入れの中から大量に出てきたからって……」
「そう……だったんだ」
安田だったんだ……。