課長さんはイジワル2
安田が私を優しく見つめる。
「あれから、何度も自分に言い聞かせたんだ。
ダメだって。
君は佐久間課長のものなんだからって。
君は決して俺のこと見てくれない。
それは分かってるんだけど……。
でも、正直、きついな、と思うときがある。
いつもこんな風に手を伸ばせばすぐ近くに君はいるのに……」
切なく見つめ私の頬に触れる安田に、彼がバリバリの肉食系だったことを思い出し、後ずさる。
そんな私を見て安田が少し傷ついたような顔をする。
「怖がらないでよ。もう、無理に襲ったりしないから」
安田は立ち上がると私に背を向ける。
「ところで、足、大丈夫?治療の件はどうなったの?」
「手術をすれば治るけど……」
「けど?」
「たぶん、しない……と思う」
「えっ?なんで?!」
安田が驚き、振り返る。
「手術したら治るんだろ?だったら、なんでっ……!?」
「……それは……」
「悩むところじゃないんじゃない?
それとも手術してももう以前のようには戻らないとか?」
私は首を横に振る。
「だったらなんでっ!?」
「あれから、何度も自分に言い聞かせたんだ。
ダメだって。
君は佐久間課長のものなんだからって。
君は決して俺のこと見てくれない。
それは分かってるんだけど……。
でも、正直、きついな、と思うときがある。
いつもこんな風に手を伸ばせばすぐ近くに君はいるのに……」
切なく見つめ私の頬に触れる安田に、彼がバリバリの肉食系だったことを思い出し、後ずさる。
そんな私を見て安田が少し傷ついたような顔をする。
「怖がらないでよ。もう、無理に襲ったりしないから」
安田は立ち上がると私に背を向ける。
「ところで、足、大丈夫?治療の件はどうなったの?」
「手術をすれば治るけど……」
「けど?」
「たぶん、しない……と思う」
「えっ?なんで?!」
安田が驚き、振り返る。
「手術したら治るんだろ?だったら、なんでっ……!?」
「……それは……」
「悩むところじゃないんじゃない?
それとも手術してももう以前のようには戻らないとか?」
私は首を横に振る。
「だったらなんでっ!?」