課長さんはイジワル2
「もっと遠くじゃ」
「変なノリ。じゃ、そこに行く途中までのついでで良かけん」
「ダメじゃっちゅーたらダメじゃっ!」
ノリの大声にびくっとなる。
「あ。す、すまん。すまんの、愛。だけど、ダメじゃ。
お前は、あいつんとこさ戻れ」
「あいつ?」
「あいつ。完敗めがね」
「カンパイ……メガネ?誰?それ?」
「目が覚めたら思い出せるたい。じゃ、おいは行くけん」
ノリが私の頭をクシャクシャにする。
でも、その目がすごく寂しそうで、今にも発車しそうな車の運転手席のドアにしがみつく。
「ノリ、やっぱり、私も乗せて!」
「いかんて。お前はまだまだこれからうんとこさやることがあるじゃろが」
「ノリは?ノリだって……」
「おいは、良かと。後はヤスがおいの夢を継いでやってくるっけん」
「ヤスって?ヤスって誰ね?」
それには答えずにノリが車を発車させてしまう。
「幸せになるとぞ!おいはお前の笑顔が一番大好きじゃった」
「ノリ!ちょっ、待って!!ノリーーーーッ!!」
ノリを乗せた車が道から離れ、ふわりと浮いたかと思うと空に向かって走り始める。
「変なノリ。じゃ、そこに行く途中までのついでで良かけん」
「ダメじゃっちゅーたらダメじゃっ!」
ノリの大声にびくっとなる。
「あ。す、すまん。すまんの、愛。だけど、ダメじゃ。
お前は、あいつんとこさ戻れ」
「あいつ?」
「あいつ。完敗めがね」
「カンパイ……メガネ?誰?それ?」
「目が覚めたら思い出せるたい。じゃ、おいは行くけん」
ノリが私の頭をクシャクシャにする。
でも、その目がすごく寂しそうで、今にも発車しそうな車の運転手席のドアにしがみつく。
「ノリ、やっぱり、私も乗せて!」
「いかんて。お前はまだまだこれからうんとこさやることがあるじゃろが」
「ノリは?ノリだって……」
「おいは、良かと。後はヤスがおいの夢を継いでやってくるっけん」
「ヤスって?ヤスって誰ね?」
それには答えずにノリが車を発車させてしまう。
「幸せになるとぞ!おいはお前の笑顔が一番大好きじゃった」
「ノリ!ちょっ、待って!!ノリーーーーッ!!」
ノリを乗せた車が道から離れ、ふわりと浮いたかと思うと空に向かって走り始める。