課長さんはイジワル2
「与作にぃちゃん!この番組、録画して!!!」
「録画て?ああ、これね。毎週、録画しとっ番組やけど、これがどうしたとね?」
グッドジョブだ、与作にぃちゃん!
まさか……
こんなことがあるなんて……
とぉちゃんもかぁちゃんも、この番組に気づき、ただ、無言のまま画面に見入ってる。
「どうしたと?愛?それにとぉちゃんも、かぁちゃんまで」
不思議そうに与作にぃちゃんと田吾作にぃちゃんが私たちを交互に見る。
「愛、ちょっと来んしゃい」
とぉちゃんが、部屋の外に私を連れて行こうとする。
「でも、これ、まだ終わってないし……」
「録画しとっけん、後で見れば良かやろ」
いつになく神妙なとぉちゃんの表情に断わり切れずに後に続く。
「愛、お前、足の手術はどぉなっとっとか?」
単刀直入に切り込むとぉちゃんの言葉に、慎重に答える。
「……治る。けど、手術はしない……と思う」
「なんでや?すれば良かやろが」
「……ごめん」
それ以上、口を固く閉じる私にとぉちゃんがため息をひとつ落とすと、懐から何かボロボロの分厚い封筒を出し、私の手の平にずしっと乗せる。
「これで受けろ。おいのへそくりじゃ。50万はある」
「とぉちゃん、だめだよ!これはとぉちゃんの大事な……」
慌てて、封筒をとぉちゃんに差し戻す。
「もろうとけ、愛」
いつの間にか茶の間から出てきたらしい与作にぃちゃんが、とぉちゃんの手からへそくりをムンズと掴むと私に向かってポイッと放る。
「録画て?ああ、これね。毎週、録画しとっ番組やけど、これがどうしたとね?」
グッドジョブだ、与作にぃちゃん!
まさか……
こんなことがあるなんて……
とぉちゃんもかぁちゃんも、この番組に気づき、ただ、無言のまま画面に見入ってる。
「どうしたと?愛?それにとぉちゃんも、かぁちゃんまで」
不思議そうに与作にぃちゃんと田吾作にぃちゃんが私たちを交互に見る。
「愛、ちょっと来んしゃい」
とぉちゃんが、部屋の外に私を連れて行こうとする。
「でも、これ、まだ終わってないし……」
「録画しとっけん、後で見れば良かやろ」
いつになく神妙なとぉちゃんの表情に断わり切れずに後に続く。
「愛、お前、足の手術はどぉなっとっとか?」
単刀直入に切り込むとぉちゃんの言葉に、慎重に答える。
「……治る。けど、手術はしない……と思う」
「なんでや?すれば良かやろが」
「……ごめん」
それ以上、口を固く閉じる私にとぉちゃんがため息をひとつ落とすと、懐から何かボロボロの分厚い封筒を出し、私の手の平にずしっと乗せる。
「これで受けろ。おいのへそくりじゃ。50万はある」
「とぉちゃん、だめだよ!これはとぉちゃんの大事な……」
慌てて、封筒をとぉちゃんに差し戻す。
「もろうとけ、愛」
いつの間にか茶の間から出てきたらしい与作にぃちゃんが、とぉちゃんの手からへそくりをムンズと掴むと私に向かってポイッと放る。