課長さんはイジワル2
「ま、待って、安田。私たち……結婚って……付き合ってすら……」
「この6年、ずっと見てきて……杉原しかいないと思ってる。ずっと好きだった。
俺と幸せになりたいと思ってもらえたら嬉しいし、それが無理なら、せめて、杉原が楽になりたいと思ったときに、杉原の側にいてあげたいと思う」
「ちょ、ちょっと待って……」
「もう待たない。このコンサートが終わったらすぐにでも返事が欲しいんだ」
私の手を握る安田の手の震えがいつの間にか止まってる。
「安田……」
でも、次の瞬間、私は目を疑う。
安田の肩越しに見えるテレビの映像に……
「課長!」
課長が映ってる!
「課長!課長!!課長が映ってる!!」
とっさに安田も後ろを振り返りテレビを見るけど、すぐに画面が違う画面に切り替わってしまう。
「……気のせいだよ。でなければ、他人の空似ってことも……」
「そんなはずない!私が課長を見間違えるなんてそんなこと……」
そんなこと、ありえない。
「この6年、ずっと見てきて……杉原しかいないと思ってる。ずっと好きだった。
俺と幸せになりたいと思ってもらえたら嬉しいし、それが無理なら、せめて、杉原が楽になりたいと思ったときに、杉原の側にいてあげたいと思う」
「ちょ、ちょっと待って……」
「もう待たない。このコンサートが終わったらすぐにでも返事が欲しいんだ」
私の手を握る安田の手の震えがいつの間にか止まってる。
「安田……」
でも、次の瞬間、私は目を疑う。
安田の肩越しに見えるテレビの映像に……
「課長!」
課長が映ってる!
「課長!課長!!課長が映ってる!!」
とっさに安田も後ろを振り返りテレビを見るけど、すぐに画面が違う画面に切り替わってしまう。
「……気のせいだよ。でなければ、他人の空似ってことも……」
「そんなはずない!私が課長を見間違えるなんてそんなこと……」
そんなこと、ありえない。