課長さんはイジワル2
「お久し振りです。奥田さん」

「久し振り。佐久間が愛ちゃんの上司とは驚いたよ」

2人が握手を交わす。

「愛ちゃんは良くうちに遊びに来てくれているようだが……。

これも何かの縁と思って、良かったら今度2人で遊びに来ないか?

君達がコンビを組んでいると聞いて、由紀が是非2人に手料理を振舞いたいって意気込んでたようだから……」


え~~~~。


私一人で行くのはいいけど、こいつも一緒なのはごめんだよ。

なんて、心の声を出さずに、微笑んでいると、とんでもない商談が成立する。


「そうですか……。わかりました。では、お言葉に甘えて今週末にでも伺います」


えっ!?

えええええええっっ!

な、何?

今、なんて答えたこの人!?


「由紀には俺の方から伝えておく。じゃ」



私は奥田さんに手を振りつつ、隣の佐久間課長をちらっと見る。


まじで?

こいつと行くの、絶対やだよぉぉぉ~。




< 5 / 522 >

この作品をシェア

pagetop