課長さんはイジワル2
そして、1時間後。


金融法人課は10万円の報奨金をもらい、ワンランク上の居酒屋で祝杯を挙げる。



「かんぱーーーい!」



キーンと良く冷えたビールが心地よく乾いた喉を潤す。



「いや~、これで我が課の次回の査定も期待できますね。
ありがとうございました、佐久間課長!」



佐久間課長に次々と感謝の祝杯が注がれる。

それを律儀に、杯を空けて全て受ける課長。

つ、強い。

でも……。

あ~あ……。

無理しちゃって。

倒れたって知らないから。



熱気に当てられて、私はいったん、化粧室へと中座する。




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