課長さんはイジワル2
起きればこの人、悪魔だけど……。


これだったら、このまま一生寝ててもらってもいいかもって気になる。


でも、ほんの数分で電車は課長の降りる駅に着く。


半寝状態の課長を肩に担ぐように抱えて、奮闘しながら電車を降り、なんとか課長のマンションに辿り着く。


そして、彼のバッグを探り、鍵を引き出し、部屋の鍵を開ける。


と、同時にずっしりと課長の重みが肩にかかる。


「もう!しっかりしなさい!!」


「ははっ、俺のおふくろみたい……」


ケラケラと課長が笑う。


……笑い上戸だ、この人。



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