課長さんはイジワル2
「俺の落ち度だ。セクハラで訴えてくれてもいいから。

もし、お前が部署を変わりたいと言うのなら、お前が希望する部署に異動できるように上に掛け合う。

俺に出て行けって言うんだったら、俺が出て行く。

お前が気が済むようできる限りのことはする。

……本当に、ごめん」



……落ち度?

落ち度なんだ、あれ……。



それに、ごめん?



課長に誠心誠意謝られれば謝られるほど、すごく悲しくなってくる。



「……分かりました。じゃ、殴ってもいいですか?」



課長は驚いたようで顔を上げる。


私は拳をぎゅっと握り締める。






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