課長さんはイジワル2
私は課長のネクタイを引っ張り、背伸びすると前屈みになった課長の唇にキスをする。


驚き体を起こそうとする課長の首に腕を回し、さらに唇を絡める。


「すぎ……っ」



課長の手が私の肩を掴み、強引に引き離す。


「杉原……」

「このキスを昨日、課長が教えてくれました。

そのキスを『なし』にしたいって課長が言うんなら、それでいいです」


課長が肩で息をしながら、唇に手の甲を当ててる。


「だから、今のが……私のファーストキスです」

「えっ?!ファー……」


呆気に取られた課長のポーカーフェイスの仮面が剥がれ落ちる。



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