課長さんはイジワル2
隣でクスクス笑う私の頭を、騙されたことに気づいた課長がコツンと小突く。


「お前なぁ……からかうなよな……」


それでも、気になるのか口に手の甲を当てて確認してる。


夕日に照らされている課長の顔が真っ赤にも見えて……


ホント、可愛いや、この人ってば。


私は立ち上がると、口に当ててた課長の手を掴んで下ろすと、そっとキスをする。



「『今からつけるから、気をつけて下さいね』って言うつもりでした。じゃ……」


呆気にとられてる課長を残し、電車から降りる。


電車に乗っていた人たちがびっくりして、ジロジロ課長を見てる。



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