叶う。 Chapter3





だから私は、自分の気持ちを誤魔化すことも

家族を思い出し、涙することも

馬鹿な行動をすることも
もう辞めることにした。



私の幸せは家族と共にある。

それは今も変わらない。

だけれど私はこう考えるようになった。



一緒に居れなくても、家族が幸せならば

家族が元気に過ごしてくれてるなら
それだけで幸せなのだと。


人生はまだ長い。

いつかまた家族と再会出来る日はきっと来る。

それは双子の父親が居なくなるまで来ないかもしれない。

だけれど生きてさえいれば、会えるのだ。

おばさんになって、おばあさんになっても、きっといつか会えるのだと、私は信じることにした。

だから今は、これでいい。

私は家族が望んだ平凡で穏やかな自分の進むべき道を、ただ真っ直ぐに歩いていけばいい。





そう・・・


思ってた・・・。





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