Snow Noise
ずっと一緒にいようね、―――。
この部屋にいると、璃奈がいつも近くにいるような気がする。
俺の隣にちょこんと座って
「おーみくんっ」
長い睫毛でパチパチと瞬きをしながら、嬉しそうに笑う。
相手にしないで無視していると、拗ねた顔でツンと唇をとがらせる姿が何だか小動物っぽくて。
俺の、璃奈、――――。
俺だけの、璃奈。
誰にも渡したくなくて、自分だけのものにしたくて。
「おいで、――― 璃奈」
俺だけの世界に、璃奈を閉じ込めた。
「好きだよ」
俺のこの手で、手にかけて。