美しき月を背に
「今日も疲れた…」
自室に戻ってきていつもの口癖を吐く
もう何年も、何百年も生きていると、
生きることに疲れてくる。
楽しみを探しに人間界に来てはいるけれど、今のところ何もない。
それこそ、新鮮な血が吸えるぐらい。
「楽しいことないかな…」
今は学校に通ってるけど、何も面白い事ないしつまらない。
「あ、そろそろダイニングに行かないと…。食事が冷えちゃう」
制服から普段着に着替えダイニングに向かった