御霊に幸あれ

「あのねぇ。

そもそも家は、人間しか入れないの。

力の強い神なら入れるけどね。」

「その辺は気にすんな!

…俺、ババアの抜け穴知ってっから。」


ドヤァ


「へぶっ」


あまりに神経を逆撫でされたから、思わず殴ってしまった。


いかんいかん、こんなんでどうする次期当主。



「…ん?

ババアって誰よ?!」

「んなもん、ババアはババアだろ?」



はぁ?


< 16 / 17 >

この作品をシェア

pagetop