不器用彼女の彼氏
「...う、うん。そうだね...」
架歩は俺の手に手を重ね、指を絡めた。
「よくできました」
架歩の頭をポンポンとした。
一瞬のうちに耳まで赤くした架歩は、恥ずかしさを隠すように
ほら、パレード見ようよと言った。
視線をこちらから外しパレードを見ている間、
暑い、言いながらとあいている手で顔を仰いでいた。
その必死な姿が可愛くて、見入ってた...なんて言ったら今よりも顔赤くなるんだろうな。
*
夜になり、予約していたホテルの部屋に入った。
その場所から望む夜景はとても綺麗だった。
「先に風呂入る?」
時計の針はすでに11時を過ぎていた。
「じゃあ、そうしようかな」
少ししてから、シャワーの音が聞こえてきた。
その間に買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れ、
テレビを見ていた。
おもむろにかばんから"あるもの"を取り出しておいた。
喜んでもらえるといいけど...