思わずきゅんときた。〜another story〜
私の言葉に覆いかぶさるように橋本くんが言った。
そして私の横に手をつく。
そうでもしないと、立っているのがつらいのかもしれない。
「は、しもと…くん?」
見上げる私に橋本くんは……熱っぽい目で私をみて言った。
「今の俺…意識も理性もボロボロだから…、そんなことしたら危ないの、久保田だよ?」
橋本くんの頰にある私の手は、ドアに手をついている方と違う方の手と絡んでいた。