思わずきゅんときた。〜another story〜
「橋本…くん、今はちょっと……は、ずかしいな。」
「…なんで?」
……もう半分は意識が飛んでいるだろう橋本くんは、ふにゃりと笑い真っ赤なこの顔の理由を聞きたがる。
わかってるだろ、絶対。
それでも言わせたいなんて、橋本くんはSだね…!
「早く…言ってよ。」
「…!」
いつもより低い声に肩が震えた。
それより…橋本くんが、私の肩に、か…顔を、埋めてきた……。
声には出さないけど、絶対にしんどいんだよ、これ。
肩から伝わるおでこの熱は高い。
でも正直、今は「橋本くんが史上最高に近い」ことでいっぱいだ。